AI: ソムニウム ファイル
下ネタのノリが合わなかったな…。ZERO ESCAPEの主人公たちは社会的立場もそんなないし極限状態に置かれてたしでそのノリでもまあ…いや、生死がかかってるのにそのノリなのもどうなの?とは思ったけども。伊達おまえ警察の特殊な捜査官なのにお前! 物語の中で凄惨な殺人がグサグサぐちゃりとばっちり映像でも死体でも何度も出てくるのでウオッという感じだが、アニメゲームインターネットの悪いネタを散りばめくだらないギャグや下ネタもかっとばしていて感情の乱高下がすごい。シナリオライターが狙って揺さぶろうとしているのか素なのか、たぶんロア見てる感じ前者であろうとしてるけどやや後者。 ZR押しっぱで各シーケンスのメッセージや映像を細かく早送りできるのがとても便利。微妙に長い間とか、場所移動時のクルマがびゅーんと走るだけのシーンとか、ネットアイドルの歌つきダンスとか飛ばせる。
ソムニウムの謎解きパートは人の夢の世界ということもあり、通常の理屈が通用しない奇妙な因果で道を開く流れが多く、悪くいえば総当たり死に覚えゲーで、よくいえば夢の世界の雰囲気がうまく表現されている。筆者はどちらの気持ちもあるけど最終的にはやや後者。
ソムニウムの活動時間は6分、ソムニウム内の移動中はリアルタイムで残り時間が減っていき、オブジェクトへの干渉(コマンド選択)は選択肢にひもづいた時間消費が発生する(「飲み干せ: 60sec」とか)システムなので、無駄を控えて正解に結びつく行動をとろうとするモチベーションになるのだが、なにぶん因果が予測不可能なので考えたところで攻略にならないがち。
各選択肢には選択した場合に起こるイベントとは別に、入手できるTimieというアイテムが設定されている場合があり、Timieを使用することで選択肢の消費時間を変えることができる。
「1/2」なら元の消費時間の半分に、「[10]」なら固定で10secに変更できる。
「[30]」ってけっこうでかいじゃん…と思うけど、たとえば消費60secのコマンドに上書きできれば1/2と同じ威力である。
中には入手すると次のコマンド選択時に強制適用されるドクロマークのTimieもあり、「✕5」のようなすさまじい効果だったりする。 このシステムにより、進行と並行してTimieの管理というレイヤーのゲームが発生する。進行に必須なコマンドだけど選択すると「次コマンド✕5」を入手してしまう…→アッ次に意味のない石ころを調べる: 1secをすれば✕5されても5secに消費を抑えられる!とか。進行に影響しない無駄コマンドだけど「[1]」が手に入る!とかもある。「扉を開ける: 999sec」の事実上のカギになる。
Timieをうまく使って消費時間を抑えながら手数を増やすことが、間接的ではあるものの、プレイヤーが能動的に行える攻略ではあるので、これで予測不可能性という理不尽を緩和している意味でも面白い。 物語のトゥルーエンド以外の分岐の果てはサブキャラに焦点を当てたものになっており、本筋の事件は解決しないにも関わらずサブキャラシナリオが一段落したところでスタッフロールが流れだしてエッそうなの!?とびっくりする。
人間関係が改善したり前向きな雰囲気になったりするのだが、トゥルーエンドルートからすれば存在しなかった歴史なのでなんか切ない話でもある。